2020.5.8 【加筆・編集しました】
(このブログは①・②・③に分けてあり、その①です)
今回は、関節を固定して動かさないこと。のデメリットについて
書いてみたので興味のある方は是非読んでみてください。
腕を骨折して固定していたギブスを外してみると…
転倒して腕(上腕骨)を骨折し、ギブスで固定して腕を吊ったまま数ヶ月間過ごし、
ギブスを外してみると折れた部分は問題ないけれど、
それまで正常だった肩関節が動かなくなって、一般的に四十肩・五十肩と呼ばれる
(肩関節周囲炎)のように、関節ロック状態(幸いにも激痛は無し)になってしまった。
😵 😵 😵
捻挫や骨折などの処置でギブス固定するのは、状況に応じて必要な処置なのですが、
骨はくっついたけど、関節は固まって動かなくなってしまった。
というこの結末、仕方がないんだけどけっこうキツい状況です。😢
仮に、体に健康ポイントがあるとして、
骨折してマイナスになった健康ポイントが、固定することで骨が回復して
プラマイゼロ、固定して動かさなかった肩関節が動かなくなったことが判明して
トータルで大幅なマイナスポイント。😵
こうなると、生活の〝質〟がグッと下がります。
関節は動かさないと固まる
元々はスムーズに動いていた肩関節が、たった数ヶ月でほとんど動かなく
なってしまうというお客さまからすれば予想外のこの展開。
骨折なので(折れた箇所が肩関節に近かったこともあり)固定は当たり前なのですが、
動かなくなってしまった肩関節を目の当たりにすると、関節を動かす(体を動かす)ことの
大切さを痛感せざるを得ません。
なにかを選択することは、それ以外のことを選択しないことでもあり、
どのレベルでどのくらいの期間それを続けるのか?のバランスの見極めは大切で
健康回復の優先順位の選択とその結果を判断しながら、ベストなタイミングを
探して対処することになるのです。
骨折や捻挫などの外傷で固定して動かさないって必要な処置なんですが、
固定期間を間違えると、動かさないリスクって意外と高くなるんです。
体を自由に動かすためにあるのが関節
関節は、人が体を自由に動かすためにあります。
だから動きの自由度が高い関節ほど、その代償として関節を痛めやすく
関節を固定して動きに制限をかけたり、サポーターなどで外側から関節を安定させることで
関節を維持している靭帯や腱、筋肉にかかる負担が軽減するので、
痛みが和らいだり回復の助けになります。
但し、過ぎたるは及ばずがごとし。
筋肉は、動かさなくなと1日1%ずつ低下しいくと言われているように、
筋肉も靭帯も適度な刺激がないとどんどん弱っていき、動かさなくなった
関節はどんどん動かなくなって固まっていきます。
仮に固定して動かさなくなる前を100%の状態として、
1ヶ月で約70%になり… 2ヶ月で約40%… 3ヶ月で… 😱
それが部分的な筋力低下であっても、筋力が1/10になるだけでなく
靭帯も弱くなり、関節の可動域が無意識のうちに狭くなっていれば体を動かす感覚が
(悪い意味で)大幅に違ってくるのが当たり前なんです。
たった3ヶ月、春夏秋冬のひとつの季節が過ぎるだけで関節は動かなくなるのです。
関節を固定することのデメリット
関節を固定することのデメリット。
関節を固定すると、関節に関係する筋肉は動かせなくなります。
動かせないのも、動かないのも、脳からすれば動く必要がないと🧠判断する結果になり、
筋肉の機能が低するだけでなく並行して筋肉と関節が縮んでかたくなるので、
回復には固定した期間+α(アルファ)かかるだけでなく、動かそうとすると、
筋肉や関節に痛みが伴う。
症状に応じて適切な処置(固定)をしないと、器質的にも機能的にも日常的に
気にならないレベルまで回復する期間が必要になる。
固定することで関節は安定し、安定することで必要以上に患部にかかる
負担がへり、関節が安定することで腫れを最小限に止めることができるのですが、
固定期間が長すぎたり過剰な固定のレベルだと完全回復に向けてデメリットに
なっていくのです。
捻挫の場合は、過去の捻挫が古傷化しているケースも多いのですが、
その原因は足関節が捻挫した時の状態ままで(距骨の位置がズレていたり
関節のアライメントが崩れた状態で)固定した結果です。
固定による筋力低下、周辺の筋肉の拘縮、関節内部のバランスの崩れ
を整えない限り、これらのことが原因して疲れたり天気が崩れる前に
痛くなったり、足関節の動きの悪さから腰痛、膝痛肩の痛み、頭痛など
別の症状を引き起こす引き金にもなるのです。
と今回①はここまでです。
②→③も是非読んでみてください。
このブログがあなたの健康維持・獲得のキッカケやヒントになれば幸いです。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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